島倉千代子と岩谷時子

島倉千代子さんが亡くなりました。彼女の歌はとても繊細でやさしく、男性にも女性にも受け入れられています。また、作詞家の岩谷時子さんも亡くなりました。岩谷時子は顔は知らなくても名前は知っている方がたくさんいます。生前は越路吹雪のマネージャーをして多くのシャンソンを和訳しました。また、たくさんの歌手に詞を提供しています。今回は「島倉千代子、岩谷時子を偲んで」のプログラムを作りました。

 

 

 

歌唱活動

  • この世の花 西条八十作詞 万城目正作曲 島倉千代子歌 昭和30年

島倉千代子のデビュー曲です。16歳でした。デビュー曲で200万枚レコードが売れました。一躍スターになったのです。今でいえばアイドルですね。

切ない初恋を歌った歌です。歌詞に共感する方が多くいます。中には「私にも好きな人がいたんだけど親の決めた人と一緒になるしかなかった」と話される方がいました。戦争があって希望や夢が砕かれた方も多いことでしょう。しかし、よくよく思いだすと、ちょっぴり切ないけれど今では懐かしく思われることを経験している方も多いのだろうなあ、と感じています。

 

  • 東京だよおっ母さん 野村俊夫作詞 船村徹作曲 島倉千代子歌 昭和33年

19歳の時の歌です。150万枚を記録し、この年の紅白歌合戦に初出場しました。

おっ母さんと手をつないで歩くことを、歌の中で実現することができます。涙される方も多い歌です。

 

  • からたち日記 西沢爽作詞 遠藤実作曲 島倉千代子歌 昭和33年

好きだとも言わずにただ一つの傘の中。自分にもそんなことがあったような気持ちになりますね。

歌の中に台詞があります。一緒に読むのもいいですね。

 

  • おまえに 岩谷時子作詞 吉田正作曲 フランク永井歌 昭和50年 

次は岩谷時子の作品です。歌う前に岩谷時子のことを白板に書きながら少し説明してから歌うのがいいでしょう。

女性は歌い終わるとうっとりしてしまいますね。

フランク永井は低音の魅力と言われ、とても歌唱力があります。ぜひ動画をご覧ください。

 

  • 君といつまでも 岩谷時子作詞 弾厚作作曲 加山雄三歌 昭和40年

岩谷時子は加山雄三の歌をたくさん書きました。弾厚作とは加山雄三の作曲する時のペンネームです。

かつて結婚式の定番ソングでした。歌の中の台詞は有名ですね。これもぜひ動画をご覧になってください。鼻の横をこすりながら恥ずかしそうに言うのが人気でした。

台詞は楽しいので、男性職員にお願いして、参加者の女性に向けて言ってもらいましょう。笑顔でいっぱいになりますよ。

 

楽器活動

  • サン・トワ・マミー 岩谷時子訳詞 サルヴァトール・アダモ作曲 越路吹雪歌

昭和39年

名前やメロディは知っていても歌える人は少ないかも知れませんが、前に立つ人がしっかり歌えば大丈夫です。シャンソンを歌えたことで自信につながります。

いちど歌った後で鈴を配ります。この時、歌詞は剥がしましょう。参加者は楽器にだけ集中することが大事です。鳴らすリズムは「チャチャチャ」です。

「二人の恋は~ チャチャチャ 終わったのねぇ~ チャチャチャ」という具合です。4拍目から入れます。

これだけでは単調になってしまいます。両手で鳴らす、右手、左手と持ち替えて鳴らす、などなどいろいろアレンジして鳴らしましょう。ずっと鳴らし続けるのは疲れますので休みの時間があってもいいかもしれません。

楽器活動については会員登録の上「音楽療法のヒント!」をご覧ください。

 

鑑賞

  • 愛の讃歌 岩谷時子訳詞 エディット・ピアフ作曲 越路吹雪歌 昭和27年

越路吹雪といえばこの歌が真っ先に思い出されます。シャンソン独特の語りのある歌唱を動画でぜひご覧ください。 


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