7月のプログラム④

梅雨の季節はこんなプログラムはいかがでしょう。

今回のテーマは「雨かんむり」です。

 

高齢の方はとにかく漢字をよく知っています。

雨かんむりの漢字を聞くと、驚くほどレアな漢字を教えてくれる方がいたりします。

 

白板に太くて濃いペンで大きく書きましょう。

なかなか答えが出てこない方々の場合は、少し書くと思いだす場合もあります。

諦めないで、いつも「もしかしたらの気持ちで臨むことが大事です。

 

歌唱活動

  • 雨降り 北原白秋作詞 中山晋平作曲 大正14年

まずは前ふり。雨の歌なら何でもいいと思います。

少し雨の話をしてから、雨かんむりの漢字を聞いてみましょう。

答えは一つずつ聞いて、その都度歌うのがいいと思います。

なぜなら、毎回考えるという「楽しみ」ができるからです。

                               

  • お座敷小唄 作詞者不詳 陸奥明作曲 松尾和子とマヒナスターズ歌 昭和39年 

 「雪」が出てくる歌です。

この歌面白いエピソードがあります。こちらをお読みください。

右の漢字は戦前の「雪」です。

「私たちの頃はヨの部分が突き出ていたのよ」と教えてくれる方がいました。        

 

 

  • ふじの山 巌谷小波作詞 作曲者不詳 明治43年

「雲」「雷」「霞」が出てきます。

「雲」と「霞」は他にも歌がありますので、私は「雷」を採用して歌いました。

 

  • 荒城の月 土井晩翠作詞 滝廉太郎作曲 明治34年

2番に「霜」が出てきます。 

4番まで歌いたい歌です。

 

  • ここに幸あり 高橋鞠太郎作詞 飯田三郎作曲 高峰三枝子歌 昭和31年

3番に「雲」が出てきます。

この歌は男女ともに好きですが、特に女性に好まれています。

じっくりと歌いあげましょう。

 

  • 桑港のチャイナタウン 佐伯孝夫作詞 佐々木俊一作曲 渡辺はま子歌 昭和25年

「霧」が出てくる、こんな歌はいかがでしょう。

なかなか歌うチャンスがないので採用してみました。

大きな扇子をひらひらと舞わせながら歌う渡辺はま子の映像をどうぞ。

美しいソプラノ歌手でした。

  • 朧月夜 高野辰之作詞 岡本貞一作曲 大正3年

「霞」が出てきます。

季節はずれなので、ひとこと添えてから歌いましょう。

 

「霧」と「霞」はどこがちがいますか?とお聞きしました。

「霧は秋、霞は春」

「霧は全体的に白くて、霞は山の方が白くなっている」

「霧は降る、霞は立つ」

など、とても素晴らしい答えが返ってきました。

高齢者の皆さんの感性って素晴らしいですね。

 

  • 月がとっても青いから 清水みのる作詞 陸奥明作曲 菅原都々子歌 昭和30年

珍しい漢字「雫」が出てきます。

「雫」という漢字、なかなか使いませんね。

だからでしょうか、そういう漢字を見ると、とても嬉しくなってしまいますね。

 

楽器活動

  • 故郷の空 大和田建樹作詞 スコットランド民謡 明治21年

「露」が出てきます。

秋の歌ですから、そのようにことわってから歌いましょう。

ベルの左右奏をしましょう。

一度だけ、Ⅳの和音が出てきます。

私は、片麻痺の方にⅣの和音の根音を渡し、鳴らしていただきました。

目を輝かせて嬉しそうに鳴らしていたのが印象的でした。

楽器活動については会員登録の上「音楽療法のヒント!」をご覧ください。

 

参考

雨かんむりの漢字いろいろ

「雹」ーーひょう

「霙」ーーみぞれ

「霤」ーーあまだれ

「霰」ーーあられ

 

虹にはオスとメスがある

「虹」はオス、「霓」はメス

右の絵のような虹をみたことがありますか?

よく見ると、左右が逆ですね。

これがオスとメスだそうです。

こんな虹霓が見られたらラッキーですね。

写真を拡大して見せて、教えてあげましょう。

みなさん、とても喜んで聞いてくれますよ。

 

雨かんむりの出てくる歌

鯉のぼり「雲」、千曲川「雲」、冬景色「霧、霜、雲」、夏の思い出「霧」、

花は咲く「雪」、冬の夜「雪」、水色のワルツ「露」、雪「雪、霰」、

雪の降る街を「雪」、夜霧よ今夜もありがとう「霧」、熱き心に「雲」、

国境の街「雪」、さくらさくら「霞」、新雪「雪」、スキー「雪」、牧場の朝「霧」、

花言葉の唄「露」、人妻椿「露」、白虎隊「雲」、星の界「雲」、雪山賛歌「雪」、

上を向いて歩こう「雲」、川の流れのように「雪」、旅の夜風「雲」、

津軽海峡冬景色「雪」、出船「雪」、庭の千草「露、霜」、舟歌「霧」、

蛍の光「雪」、北帰行「露」、めんこい仔馬「露」、かえり船「霞」、

カチューシャの唄「雪」、千の風になって「雪」、浜辺の歌「雲」、湖畔の宿「雲」、

琵琶湖周航の歌「霧」、喜びも悲しみも幾年月「雪、霧」、カチューシャ「霞」、

貫太郎月夜歌「霧」、上海帰りのリル「霧」、白い花の咲く頃「雲」、

人生の並木道「雪」、上海の花売り娘「霧」、祇園小唄「霞、雪」、

 

 



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